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北部方面隊創隊50周年記念行事イン札幌ドームの『スタッフ同窓会』 [プライベート]

 ★先崎一(まっさきはじめ)元北部方面総監を囲んで当時のスタッフたち集合!(上記写真、前列中央の青いシャツが先崎総監)
先崎元総監を囲んで集合小さい.jpg


 昨夜、ススキノで、ある方を囲んで懐かしい顔ぶれが勢揃いいたしました。
 その人の名は、先崎一(まっさきはじめ)元北部方面総監。平成14年(2002年)に陸上自衛隊北部方面隊が50周年の節目の時を迎え札幌ドームでその記念大イベントを実行した時の指揮官です。
 全国に先駆けてこの巨大イベントを企画実行したスタッフが今も毎年1回、このように集まって元総監を囲んで当時を偲ぶというのには、訳があります。
 それは未曾有かつ全く未経験のオペレーション(正にあらゆる面が実戦さながらの作戦でありました)を試行錯誤しながら任務完遂したという強い思いと誇りが、いまだにスタッフたちの心にしっかりと刻まれているからに他なりません。
 準備とリハーサルを含めて3日間も札幌ドームを貸し切る経費を調達した会計幕僚も大変だったと思いますが、3日間、隊員たちの延べ数万食に及ぶ弁当を配食した兵站幕僚もその現場は正に戦場だったことでしょう。
 もちろん、先崎元総監の人間味溢れる真っ直ぐなお人柄が、我々の気持ちを未だに一つにしているのは間違いありません。

 ★先崎元総監(中央)、当時広報スタッフであった柳澤18連隊副連隊長(左)、私(右)
先崎もと北部方面総監と小さい.jpg


 当時私は、釧路の第27普通科連隊副連隊長という役職でありながら、先崎総監に呼ばれ50周年のスタッフとして急遽半年間の業務支援命令により札幌で勤務することとなったのです。
 私は、それまで公私ともに20年あまりビデオ撮影や編集に携わっておりました。映像に長けた佐官級の幹部が北部方面隊には私以外他にいなかったというのが選ばれた理由でしょう。

 ★当時の釧路新聞に掲載された記事
釧路新聞450.jpg


 役割は『演出映像班長』。完成したばかりの札幌ドームのグリーンの人工芝の一番奥に40m×30mのギネス級の巨大スクリーンを立ち上げ、そこにバックネット裏から8台の大プロジェクターで視度調整した映像を上映しながら広い人工芝グランド上で記念式典や格闘展示、棒倒し、音楽祭りなどの各種イベントを行ったのでした。その上映する映像を統括するのが私の役目でした。

★ギネス級の巨大スクリーン。手前の隊員たちと比べるといかに大きいかが分かります。
巨大スクリーンと参加者全員500.jpg


 このイベントは、隊員は7000名が参加、観客も全道から3万3000人が集まり、北部方面隊半世紀をお祝いしたのでした。全国どこの方面隊もなし得なかった巨大イベントでありました。
 演出映像の仕事は、私の得意とする正面ではありましたが、膨大な映像資料の処理は多くのスタッフの力も必要であり、全道の部隊からのスタッフ招集から半年間の仕事が始まりました。私は、札幌ドームを陸上自衛隊の迷彩カラーで埋め尽くそうというコンセプトを掲げ、式典は全員迷彩服でやるべきだと主張し、「式典は制服で」という意見と真っ向から対立しました。それでは、緑色の人工芝の上で、迷彩服が観客にどう見えるのかを試してみようと言うことになり、実際に隊員たちを人工芝のグランド上に並べて検討したりもしました。迷彩カラーが緑の人工芝の上でも予想以上に見栄えがするという結論でした。式典においては私の意見であった迷彩服は採用になりませんでしたが、「格闘演武」と東チモール派遣施設群のイベントでは迷彩服が使用されました。

 ★人工芝上での格闘演武
札幌ドーム格闘500.jpg

 ★帰国したばかりの東チモール派遣施設群の隊員たちが観客に紹介された。
東チモール派遣施設群500.jpg


 またWAC(女性自衛官)隊員演技隊によるマスゲームでは北海道の形を描き2、5、7、11の各師団の隊区を表現し大きな拍手を浴びました。
北海道マーク350.jpg


 中でも3万人の観衆を熱狂させたのが、先崎総監発案の「各師団対抗棒倒し」。 
 防衛大学校では、秋の開校記念祭の呼び物となっている伝統行事ですが、第一線部隊で行われるのは初。しかしドーム内狭しと繰り広げられた隊員たちの熱戦にはやんやの喝采が…そして遂にウェーブが巻き起こるほどでした。
棒倒し②500.jpg


 ★最近制作した北部方面隊創隊50周年記念行事のDVD(開演前に巨大スクリーンに上映された映像も収録してある)
DVDジャケNA50/500ピクセル.jpg



 10月13日イベント当日の素晴らしい式典を見た時の感激は終生忘れることはないでしょう。
 自衛隊の組織力とチームワークの力の凄さ、素晴らしさを体感した半年間の「業務支援」でした。

 このような巨大オペレーションに携われたという誇りや自信が、昨夜集まった現役隊員やOBの皆さんの心の中に今も脈々として生き続けていることが確認できて嬉しく思いました。
 私自身もかつて陸上自衛官として良い体験が出来たことに感謝しながら、本当に美味しい酒に心から酔いしれた一夜でありました。感謝!

 ★当時の写真はいずれも記念誌「北部方面隊50年の歩み」から抜粋





波乱の半世紀――陸上自衛隊の50年―The history of JGSDF 1950―2000 by photograph

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NETPLAZA

はじめまして、検索サイトからお邪魔いたします


実は私はこのとき2師団司令部からの特命(人発による命令は当時の所属部隊)により棒倒しにおける各種撮影任務で動いており、式典の模様も撮影させて頂きました。

棒倒しにおける第2師団の主要部隊である某部隊の担任中隊長及び小隊長が私の趣味であるカメラやPCに目をつけて採用して下さった経緯があります。

前日のリハーサル及び当日に関しては「広報」の腕章着用で会場やその周辺の撮影を行っていたことを今のように思い出します。


またDVDも一昨年千歳で見かけて購入させて頂きました。

またお邪魔します
by NETPLAZA (2011-02-21 20:44) 

HAJIMEVISION

 そうですか。もう10年一昔前のお話かと思いますが、まだ昨日のことのように鮮烈ですよね。その後私は、定年となり、映像を後世に残す仕事をしております。今後ともよろしくお願いします。
by HAJIMEVISION (2011-02-21 22:55) 

K

はじめまして、もう10年以上前の50周年記念を懐かしく思い、検索サイトにてこちらが該当し、感慨深く拝読させていただきました。

当時、方面直轄の駐屯地音楽隊に所属しており、このような大きな祭典にて演奏する機会を設けていただいた事、貴重な体験をさせていただいた事、大変思い出深く昨日のように思い出せます。

今は陸上自衛隊を退職致しましたが、在隊中の思い出として1、2番に入るんじゃないかと言うぐらい強烈なインパクトを持っています。

あのグラウンドからアリーナを見上げた時の感動・高揚感はこれから先の人生でもう味わう事が出来ないのではないかと言うぐらい大きなものでした。

多くの皆さんの努力により成し遂げられた祭典を私は一生忘れないと思います。

この時、撮影されたDVDは私にとってかけがえのない宝物となっています。
by K (2013-08-31 06:15) 

HAJIMEVISION

Kさん、コメント有り難うございます。参加した方々にとって、それぞれの役職のお立場で記憶に留めた貴重な思い出だったんですね。
現在私が自衛隊作品を世に送り出す映像制作事業をしておりますのも、あのような体験が契機となっております。
今後ともよろしくお願いします。
by HAJIMEVISION (2013-08-31 09:29) 

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